【完】一生分の好きを、君に捧ぐ。
「大賀!やっときた!」
その声にビクッと肩があがる。
「おはよう」
大賀君が教室に入った瞬間空気が変わるのは、今日が特別というわけじゃなくて、通常通り。
大賀君のもつ独特のオーラっていうのが、そうさせるんだと思う。
「何?俺の話?」
こんなに離れた、教室の端と端で、声が聞こえるだけでドキドキする。
彼の声は、本当に。
脳に、心に、ずるずると入る。
「ねぇ、彼女と別れたって本当?!」と大賀君に詰め寄る女子が声をあげた。
「よく知ってんね」
そう簡単に答える大賀君は、しれっと席に着いてしまう。
ありこちで沸き上がる、超音波みたいな黄色い声。
それをものともせず、彼はふわぁとあくびをした。
「大賀が別れたって!!」
それは、さほどかからず、学校全体に広がっていくんだろう。
―――今日が、彼女交代の日だと、確定した。
その声にビクッと肩があがる。
「おはよう」
大賀君が教室に入った瞬間空気が変わるのは、今日が特別というわけじゃなくて、通常通り。
大賀君のもつ独特のオーラっていうのが、そうさせるんだと思う。
「何?俺の話?」
こんなに離れた、教室の端と端で、声が聞こえるだけでドキドキする。
彼の声は、本当に。
脳に、心に、ずるずると入る。
「ねぇ、彼女と別れたって本当?!」と大賀君に詰め寄る女子が声をあげた。
「よく知ってんね」
そう簡単に答える大賀君は、しれっと席に着いてしまう。
ありこちで沸き上がる、超音波みたいな黄色い声。
それをものともせず、彼はふわぁとあくびをした。
「大賀が別れたって!!」
それは、さほどかからず、学校全体に広がっていくんだろう。
―――今日が、彼女交代の日だと、確定した。