【完】一生分の好きを、君に捧ぐ。
そんな私たちに、おばさんはそっと手を差し伸べた。
「もう……やめましょう?」
その笑みを作ろうとした唇が震えている。
「あなたたちは、悪くない。葉由ちゃんを追いかけたのも、蓮の意志なんだから……。蓮は、本当にむかしっから、葉由ちゃんが大好きだったから」
「うぅ……っ」
手をひかれて、立ち上がる。
そして、おばさんの手は、はーくんに差し伸べられた。
「千颯くんのこと、蓮っていっつもライバル視して、本当に大好きな、一番の友達だったよ。こっちから聞いたわけでもないのに、いつも楽しそうに千颯くんの話をしてくるんだからね、あの子……今でも思い出す……」
私たちは玄関で涙を流したまま、おばさんを見ていた。
「もう……やめましょう?」
その笑みを作ろうとした唇が震えている。
「あなたたちは、悪くない。葉由ちゃんを追いかけたのも、蓮の意志なんだから……。蓮は、本当にむかしっから、葉由ちゃんが大好きだったから」
「うぅ……っ」
手をひかれて、立ち上がる。
そして、おばさんの手は、はーくんに差し伸べられた。
「千颯くんのこと、蓮っていっつもライバル視して、本当に大好きな、一番の友達だったよ。こっちから聞いたわけでもないのに、いつも楽しそうに千颯くんの話をしてくるんだからね、あの子……今でも思い出す……」
私たちは玄関で涙を流したまま、おばさんを見ていた。