【完】一生分の好きを、君に捧ぐ。
……久しぶりに蓮の夢を見た。
夢を見せるのは私の脳。
私の中の私は、蓮をないがしろにしするなと警告しているんだろう。
「ごめん……帰るね」
何か言いたそうにしている大賀君のこと、気付かないふりをして、教室を出た。
……今、頭の中は、蓮でいっぱいだ。
蓮は今どうしてるの?寝ている?
それとも意識だけどこかにあるの?
それとも……なにもないの?
私はどうしたらいい?
どうして欲しい?
言ってくれたら、私は全部その通りにする。
……涙が溢れ出る。
あの日、私が家から出なかったら。
蓮に会いに行かなかったら。
私が、蓮との約束を、守っていたら……。
そしたら蓮は絶対に、今だって、生きていたのに。
むせかえるほど泣いた。
もう歩けそうもない。
誰もいない一階廊下の片隅に、ずるずるとしゃがみ込んだ。
夢を見せるのは私の脳。
私の中の私は、蓮をないがしろにしするなと警告しているんだろう。
「ごめん……帰るね」
何か言いたそうにしている大賀君のこと、気付かないふりをして、教室を出た。
……今、頭の中は、蓮でいっぱいだ。
蓮は今どうしてるの?寝ている?
それとも意識だけどこかにあるの?
それとも……なにもないの?
私はどうしたらいい?
どうして欲しい?
言ってくれたら、私は全部その通りにする。
……涙が溢れ出る。
あの日、私が家から出なかったら。
蓮に会いに行かなかったら。
私が、蓮との約束を、守っていたら……。
そしたら蓮は絶対に、今だって、生きていたのに。
むせかえるほど泣いた。
もう歩けそうもない。
誰もいない一階廊下の片隅に、ずるずるとしゃがみ込んだ。