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以前のタイトルの時にもレビューさせていただきました。 今回も読み返しました。 静かに涙を流しました。 電車の中などでは読んではいけないですね。。。。 また、家で静かに読ませていただきます。
ラ・カンパネラ 「葉由……この曲、弾ける?」 「そっか」 ポニーテール 「あれ?葉由?」 「これ、かわいいね」 きらきら星 「例えば……きらきら星は?」 「うん。繰り返しが多いから、いいと思うよ」 .◌* 「嘘はついちゃダメ」 「嘘はいけないこと」 その概念をひっくり返されました。この世界にはついてもいい嘘もあるのだと、優しく誰かを思いやる嘘もあるということをこの物語で知りました。 鮮やかな伏線回収は私の胸を苦しくもさせ、温かくもさせ、それ以上に幸せな気持ちにさせてくれて、彼女が途切れなくて、歌が上手で、ときに切ない顔をする大賀くんはとても優しく、温かい人で、人を傷つけない嘘をつける人で、大賀くんの、そして登場人物の幸せを願わずにはいられませんでした。 綺麗な描写、切なくも優しい描写が胸に響いて、脳裏には優しい光景が広がりました。 みんなが幸せになれますように。