LONELY MOON ―ロンリームーン―
 


気がつけば辺りは血が飛び散っていた。

さっきまで威勢のよかった野郎共も、白目を剥いてべったりと地面に突っ伏していた。



「…少しやりすぎたか…?」



道のど真ん中。今は真昼間だ。

こんな状況を誰かに見られたら、即警察にでも通報されるだろう。

厄介事は面倒だ。



「…チッ、こいつらの所為で…」



とりあえず人が来る前にどっかに行かねェと。

どうしようかと少し頭を悩ませた。

その時、どこか遠くから、昔聞きなれた鐘が鳴った。



キーンコーンカーンコーン―――



「…学校、か」




 
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