猫と君
僕は野良猫。ここ連勝町ではヒョウと呼ばれ
、絶大な人気を誇っている。たぶん‥‥
木の上で僕は春のうららかな木漏れ日を身体
で感じながら昼寝をしていたのに、学生が帰
ってくる時間なのか騒がしくて目が覚めた。
おりようとしたらきってしまったのか、血が
出ている。一部始終を見ていたらしいある女
子高生が僕を抱き上げ、ハンカチ僕の腕に巻
き付けた。
「これでよしっ!!」
そういって笑うこの子の笑顔がとても眩しく
てきれいだった。
「弥生~、どうしたの?もう行くよ~」
「はーーイ!じゃあ、またね猫ちゃん。」
弥生。それがこの子の名前なんだろう。去っ
ていくその子の背中は楽しそうで忘れられな
、絶大な人気を誇っている。たぶん‥‥
木の上で僕は春のうららかな木漏れ日を身体
で感じながら昼寝をしていたのに、学生が帰
ってくる時間なのか騒がしくて目が覚めた。
おりようとしたらきってしまったのか、血が
出ている。一部始終を見ていたらしいある女
子高生が僕を抱き上げ、ハンカチ僕の腕に巻
き付けた。
「これでよしっ!!」
そういって笑うこの子の笑顔がとても眩しく
てきれいだった。
「弥生~、どうしたの?もう行くよ~」
「はーーイ!じゃあ、またね猫ちゃん。」
弥生。それがこの子の名前なんだろう。去っ
ていくその子の背中は楽しそうで忘れられな
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