金髪が、私を紅くしてくる。



それなら納得だ。守賀くんは、みていてドキドキする。安心する。



目の保養、的な。



普段から外見しか見ていないわけではないけれど、外見だけ見たとき、そんな感じだ。



岬ちゃん、可愛いし……お菓子作り上手だし……今度守賀くんに、岬ちゃんの話をしてみようかな。



なんとなくだけど、ふたりがもしつき合ったら、お似合いな気がする。



……あと、ほかの理由は。



優しいと評判の守賀くんなら、私のこの岬ちゃんへ抱いている嫉妬のような感情も、しずめてくれるかもしれない。大丈夫だと言ってくれるかもしれない。



そんな淡い期待をもって、ほんの数回しか話したことのない彼の姿をもういちど。……頭に、浮かべた。
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