金髪が、私を紅くしてくる。
「……最近、お菓子、くれないね」
えっ、と、また言葉が。
「……それは、守賀にあげてるの?」
なんでそこで、守賀くんの名前が出るんだろう。
「守賀のことばっか、見てるよね」
……それは、岬ちゃんが守賀くんを見つめてるからで。
私の憧れの岬ちゃんが見ている世界を見てみたかったのと。
……優しい守賀くんをあてにしたかっただけで。
「……幼なじみ、って名前が、僕たちには既にあるけど……僕は、恋人って名前がほしい」
なにそれ。なにそれ!私をこんなにドキドキさせて……どうしてくれるの。
もう、お菓子作りどころじゃないよ。
「……守賀のこと、すきなの?」