恋の実った瞬間
こんな毎日が終わったのは、突然のことだった。
ある日、私は部活中に貧血で倒れた。
私が目覚めると、保健室の白い天井が視界に入った。
「…あれ?目、覚めた?」
私が横を見ると、俊介が椅子に座っていた。
「あ、私…」
「無理すんなって、マネージャー。昨日も遅くまで何かしててくれだんだろ?朝から顔色悪かったし。」
私は言葉に詰まる。
体調がいつもより悪かったことなんて、誰にも気づかれなかった。
まさか、俊介が気づいていただなんて。
「ありがとう。」
「いや、別に俺、大したことしてないし。」
俊介は視線を逸らして言う。
私たちの間に沈黙が流れた。
少し間があって、俊介が口を開いた。
「俺、菜乃花が倒れたとき、めっちゃ驚いたんだ。」
意外な言葉に、思わず俊介の顔を見る。
俊介はわたしの視線を気にする様子もなく続けた。
「菜乃花がもし、このまま目が覚めなかったらどうしようって。あまりにプレーに集中できなかったから、邪魔だって部活追い出されたんだけどさ(笑)」
私は黙り込む。
私のせいで、俊介が部活に集中できなかったんだから。
「あ、別に菜乃花のせいじゃないから。」
俊介は私の心の中を見透かしたように言う。
私はうん、と頷く。
「だから…さ。俺、菜乃花がいなくなるとかもう、考えられないんだ。」
その言葉の続きに、期待を持ってしまう。
ー私のこと、好きなんじゃないのか…って。
「菜乃花…好きです。…付き合ってください。」
俊介が赤くなって言う。
私の心臓は、早鐘を打ち続ける。
ある日、私は部活中に貧血で倒れた。
私が目覚めると、保健室の白い天井が視界に入った。
「…あれ?目、覚めた?」
私が横を見ると、俊介が椅子に座っていた。
「あ、私…」
「無理すんなって、マネージャー。昨日も遅くまで何かしててくれだんだろ?朝から顔色悪かったし。」
私は言葉に詰まる。
体調がいつもより悪かったことなんて、誰にも気づかれなかった。
まさか、俊介が気づいていただなんて。
「ありがとう。」
「いや、別に俺、大したことしてないし。」
俊介は視線を逸らして言う。
私たちの間に沈黙が流れた。
少し間があって、俊介が口を開いた。
「俺、菜乃花が倒れたとき、めっちゃ驚いたんだ。」
意外な言葉に、思わず俊介の顔を見る。
俊介はわたしの視線を気にする様子もなく続けた。
「菜乃花がもし、このまま目が覚めなかったらどうしようって。あまりにプレーに集中できなかったから、邪魔だって部活追い出されたんだけどさ(笑)」
私は黙り込む。
私のせいで、俊介が部活に集中できなかったんだから。
「あ、別に菜乃花のせいじゃないから。」
俊介は私の心の中を見透かしたように言う。
私はうん、と頷く。
「だから…さ。俺、菜乃花がいなくなるとかもう、考えられないんだ。」
その言葉の続きに、期待を持ってしまう。
ー私のこと、好きなんじゃないのか…って。
「菜乃花…好きです。…付き合ってください。」
俊介が赤くなって言う。
私の心臓は、早鐘を打ち続ける。