【短編】キミに伝えたい好きがある
彼女とは、校内では不思議とあまり顔を合わせることがないけど、サッカー部の見学にくるといつもおしゃべりしにきてくれる。


横から抱きついたら、逃げられたけど手を繋いできてくれたので、隣あわせに芝生に腰を下ろした。


「奈帆センパイの方がずっと可愛いよ」


「えー、そんなあ、そんなこと遼ちゃんにも言われたことないよ」


なんというか、お世辞だとわかっていながらも、褒められると嬉しい。


「今日も、久我先輩カッコいいですね」


「うんうん、そうだよねー」


「でも、久我先輩って凄くモテるから心配でしょ?」



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