【短編】キミに伝えたい好きがある
その時なぜだか急に、今までの彼との思い出が走馬灯のように溢れてきた。


もしかしたら、これって彼とのお別れが迫ってきているせいなのかな。


初めて彼に会ったのは、拓くんに紹介された1年生の春、見事に一目惚れした私。


始めはあんまり、うまく話せなくて緊張していたんだ。


その時の彼は、私に興味も関心も示してくれなかった。


拓くんがいて、3人でサッカーの話をしているときは、気を許したように笑ってくれた彼。


その優しい笑顔を見たら、ますます恋に落ちた。


ちょっとずつだけど、話すようになって、それが嬉しくて仕方がなかったな。
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