【短編】キミに伝えたい好きがある
考えてみたら、私と付き合ってくれたのって、彼の親友の拓くんのおかげってだけで、私自身に魅力があったからじゃないのかも。


もしかしたら、私が拓くんの幼なじみだから、告白を断りにくかったとかなのかな。


高校2年生の春に告白したら、オッケーしてもらえて天にも昇る心地だった。


きっと、あの時に一生分の運を使っちゃったんだろうな。


この3ケ月間が、今まで生きてきた中で人生のピークだった。


彼のこと、外見だけじゃ無くて、クールだけど真面目で誠実なところにもどんどん惹かれていった。


だけど、


終わっちゃった、私の青春。


好きとさえ言ってもらえなかったし、
彼はキスしょうともしなかった。
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