【短編】キミに伝えたい好きがある
涙が、溢れてたことにようやく気がついた。
「あれ?拓くん、早かったね。学校を出たのは私の方が早かったのに」
拓くんの家は、私のうちの真向かいにある。
サッカー部の練習が終わった後、遼ちゃんや拓くんが着替えている時に、逃げるように帰ったから、私のほうが家に着くのは早いはずなのに。
まるで夢の中にでもいるみたいに、どこをどうやって歩いて帰ってきたのか、わからない。
たぶん、遠回りの道から帰っていたんだ。
「奈帆が家にもまだ帰ってないって、おばさんに聞いて、あいつ慌てて学校に戻っていったんだぞ。
俺からも何回も電話しても全然でないし」
「あれ?拓くん、早かったね。学校を出たのは私の方が早かったのに」
拓くんの家は、私のうちの真向かいにある。
サッカー部の練習が終わった後、遼ちゃんや拓くんが着替えている時に、逃げるように帰ったから、私のほうが家に着くのは早いはずなのに。
まるで夢の中にでもいるみたいに、どこをどうやって歩いて帰ってきたのか、わからない。
たぶん、遠回りの道から帰っていたんだ。
「奈帆が家にもまだ帰ってないって、おばさんに聞いて、あいつ慌てて学校に戻っていったんだぞ。
俺からも何回も電話しても全然でないし」