わたしのまいにち
しかし、すぐにボロが出てしまった。
暫く優しいいい子だった私のことを、入学後すぐにした席替えで私の後ろの席になった女の子、マナカに、"何をしても怒らない子”だと認識されてしまったのだ。
そのボロが出てしまったきっかけもマナカだった。

授業中、真面目に先生の話を聞き、板書をしていると、後ろからトントンと肩を叩かれた。
「ん?」と振り返るとマナカがニヤニヤした顔を浮かべながら、「なんでもない」と言った。
なんだ?と内心思いながら、「そう?」と言って前に向き直った。
すると、それから数分も経たないうちにまたトントンと肩を叩かれた。
「んー?なにー?」と振り返ると、また、「なんでもない」
なんなんだ。そう少し内心イライラしながら、「え〜なんだよ〜」と笑って前に向き直った。
それからまた数分も経たないうちに、また、肩をトントン。
「も〜なに‪〜?またどうせなんでもないでしょ?」と振り返りざまに言ってすぐに前に向き直った。
それが面白くなかったのか、それからまたすぐにトントン。
少しイライラが声に出てしまいながら、「なに?」と言うと、「黄色のボールペン貸して」と言ってきた。
はぁ、なんなんだ。
そう思いつつ、「はい。」と黄色のボールペンをマナカに貸した。
こんな感じのくだりを何回もマナカはしてきた。
すると、何度も後ろを振り返っていたせいで、先生に怒られてしまった。
マナカのせいで怒られるのは流石に理不尽だと思い、私がマナカをスルーするようになったら、ボールペンで背中を突っついてきたり、机の下から足を伸ばして私が座っている椅子の下を蹴ってきたり。
流石に堪忍袋の緒が切れてしまった私は、「何なの!?授業受けてる邪魔しないで!」とマナカに怒った。
するとマナカは全然悪びれた様子もなく、「何そんなに怒ってんのー?こっわ!サクヤちゃんっ怖い〜」
ここから授業中に嫌がらせや、消しゴムやペンを隠されたりした。
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