わたしのまいにち

これはある日の話だ。

朝起きると頭がガンガンした。
そのうち胃が気持ち悪くなって、お腹まで痛くなって、あぁ、またかと思った。
階段を降りて、下に行くとお母さんに言った。
「お母さん、頭痛くてお腹痛くて気持ち悪い」
その言葉を聞いた母は呆れたというような顔になった。
「またなの?なに、また学校休むの?」
「うん…」
今日は機嫌が悪いのか、苛立っていて、今にも怒鳴られそうな雰囲気だった。
「本当に痛いの?学校行きたくないだけじゃないの?何か理由があるの?」
そう責め立てられる。
しかし、言えなかった。
「…ごめんなさい」
謝ることしか出来なかった。
「ごめんなさいじゃなくて、理由を聞いてるの!!」
母がついに怒って、「朝からお母さん困らせて楽しい!?引きずってでも連れていくから!」
そう言って、私を学校に連れて行こうとする。
なかなか動かない私の髪の毛を掴んで玄関の方へ連れていかれた。
痛かった。あまりに強い力で髪を引っ張られて毛根ごと抜けるんじゃないかと思った。
心も痛かった。
なんで分かってくれないのか、なんで休ませてくれないのか。
母は私が学校を休む度に決まってこう言った。
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