あの世とこの世を繋いで
第二章 運命

私は高校二年生で普通の女の子。
でも、普通のことは違うところがある。それは、幽霊が見えること。私が見えるようになったのは中学一年生の頃だった。その時は、普通に通学路を通って帰っている所だった。この通学路は一番事故が起きやすいところで死亡者も多い。

そんな道を私は通りたくなかったけど、通るしか方法は無かった。この道が家に帰るには近道だったから。そんな道をあともう少しで通り過ぎようとしていた時だった。女の子がぽつんと立っていた。
私は、

「どうしたの」

と話し掛けた。

すると、女の子は

『私が怖くないのおねえちゃんは?』

と言われた。

どうしてそんなこというんだろと思った。

『全然、怖くないよ。だって、あなたは普通の女の子何でしょ?』 と言った。

すると、女の子は
『私は、見える人にしか見えない。そんな人間だから。おねえちゃんはみえるんだねぇ。こんなことは初めて。今まで私はずっとここで待っていたの。私が見える人が現れると。しかも、お姉ちゃんとお話もできる。こんなこと言ってもお姉ちゃんは私が怖くないの?』と話してくれた。

一瞬だけぞっくとした。つまり女の子は、幽霊ってこと。私は、幽霊が見えて話もできること。

『それでも私はあなたを怖いだなんて思わない。だって全然怖くないんだもの。それであなたはわたしにどうしてほしいの?』と私は言った。
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