あの世とこの世を繋いで
すると、女の子は意味深なことを言い出す。

『私は見える人、話せる人をずっと探していった。でも、あなたは両方の力を持っている。これは珍しいことなの。あなたは普通の女の子じゃないってこと。わかる?分からないわよねぇ。あなたはあの世とこの世を繋いでくれる人間つまり、キズナ繋ぐっていう人。』と言った。

私は意味不明だった。

キズナ繋ぐってつまり私があの世の人とこの世の人のキズナを繋いでくれる人間なの?

どうして私なんかが?と思っていると女の子が話を続けた。

『あなた、小さい時男の子に会わなかった?』

『あったよ。』
『やっぱり!それは私のお兄ちゃん。でも、私のお兄ちゃんは死んでいる。私と同じこの場所で。私が死んだのは交通事故なんだよねぇ。お母さんとお父さんは助かったの。でも、私とお兄ちゃんは、心肺停止状態でしんでしまった。同時にねぇー。でも、後悔はしていない。だって、兄弟で死んだから。その時、お兄ちゃんは私に隠していた秘密を私に話してくれたの。自分がキズナ繋ぐの人間だってことを。でも、自分が死んだからあとを継ぐ人を見つけないといけない。対象者は小学3年生の女の子だった。だか、自分を哀れだと思っている人だった。それがあなただったの。ちょうどいい所でお兄ちゃんがあなたを見つけたの。おじいちゃんを助けているあなた。それを見たお兄ちゃんがこの子だと言った。そして一瞬だけあなたに見えるようにした。そう、あの世とこの世を繋いだのよお兄ちゃんが。そして、お兄ちゃんがおじいちゃんをたすけた。それから、お兄ちゃんがあなたに向かっていたはずよ。大丈夫ってすると、あなたは何事も無かったように帰ると言い出した。それを見たお兄ちゃんが、この子にあとを継いで欲しいと願った。そしてお兄ちゃんの力を全てあなたに渡したのよ。それで最後に私に託したの。この聖書をあの子に渡してほしいと。そして、お前も輪廻輪に乗せてもらいなさいって。だから、お姉ちゃんは運命なんだよ私たちみたいなこの世で迷っている人を助ける手助けするキズナ繋ぐになる運命の人間。
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