あの世とこの世を繋いで
いやぁー。お兄ちゃんが選んだ人なんだよ。だから、なって欲しい。お願いお姉ちゃん!』とお願いされた。

どうしよう。私にこんな権利なんてないよ。

『ねぇー。どうしてあたしなの?私はいつもうじうじしていて泣き虫だから、私にこんな権利ないと思う。だから、違う人をさがしてくれない?』

『そっか。お姉ちゃんはしてくれないんだ。わかった。ほかの人探すよ。無理言ってごめんなさい!』と女の子は言った。

私はあの子に悲しい思いをさせてしまった。でも、私にはあんな重要な人間になんか慣れないしかし、あの子の希望はお兄ちゃんのところに行くこと。私が今しなかったら、一生後悔する。それはなんとしても避けたい。だからわたしは決めた。

『やるよ。そのキズナ繋ぐって言うやつ。私に務まるかは分からないけど。最後までやって見せるよ。だから、泣かないで。私があなたをお兄ちゃんのところまでつれていってあげるよ。』と私は言った。

『お姉ちゃん!ありがとう。じゃあ、この道具を受け取って。』と言われて私は受け取った。

それは鏡と赤、青、緑、黄、そして虹色の様々な玉があった。

『この道具はとっても重要なのよ。あの世とこの世をつなぐ時に使うの。使い方は鏡の裏の窪みにこのたま達をはめるの。順番は赤、緑、青、黄、そしてこれらの玉の真ん中に虹色の玉をはめるのよ。そして、ゆっくりとある呪文を唱えるのよ。その呪文は、あの世とこの世の輪廻の輪よ今我に力を与えくださいそしてこの羽織りを着たものをあの世の輪に乗せなされ。って唱えるのよ。わかった?でも、私が教えられるのはここまで。あとは自分でしなきゃ。お姉ちゃん、ほんとにありがとうございます。』と女の子は続けた。
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