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先生は後ろを振り返るなり口を開く。



「お。まさか来てくれるとは。
本当に入ってくれるの?」

「意思があるから入部届記入してきました。」



私は入部届を先生に渡す。



「中瀬…瑠奈ね。……って君1年生!?」

「そうです。」

「かなり大人っぽいから、2年か3年かと思ってたわ。」

「よく言われます。」



大体実年齢プラス2,3歳上には見られる。

下手すりゃ10近く上に見られることもあるくらい。



「僕と一緒だな。見た目でよく判断されちゃうところが。」



……この人、いまいち掴めない。

昨日は敬語でよそよそしかったのに、
今日はタメ語でフランク。



「そうですね。」



私はとりあえず、適当にあしらっておくことにした。



「ところで、活動はいつするんですか?」

「あーそうだな。中瀬さんの好きな時でいいよ。
月1でもいいし週1でもいいし。」



好きに決めていいと言われると、
逆に困ってしまう。
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