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「なるほどね。でも、趣味楽しめるんだしいいと思うよ。
……それに、浅井先生瑠奈のタイプじゃない。
ワイルド風なとこが。」



そう。
実は私ワイルドな男性がタイプなのだ。

でもそれとこれは別。

私の中で浅井先生の第一印象は、
“如何わしい”だ。

私は怪しげなワイルドではなく、
男前な明るいワイルドが好き。



「同じワイルドでも全然違うの。」



私は美結にそう諭した。



そして放課後、入部届を提出しに職員室に出向いた。
私は座席表を見て、浅井先生の位置を確認してから席に向かった。

やっぱり本当にうちの高校の教師なのかと実感がようやく湧く。



「浅井先生。入部届提出しに来ました。」



この人、校内では髪結んでいるんだ。

顔周りがスッキリした分、元の素材が露わになり
思っていたよりも整った顔であったことに気付く。

しかし、それでも如何わしい雰囲気は拭い切れていない。
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