ことほぎのきみへ
…あの後、何度も海に行ったけど
あの人と会うことはなかった
今も自分で自分の首を締めている状況はかわらない
でも
あの人の言葉がきっかけで、少しの逃げ道を見つけた
どうしても罪悪感はなくならない
自己満足の罪滅しはやめられない
けど、本当に心から嫌だと、耐えられないと
思ったとき
精神的にも肉体的にも無理だと思ったとき
それから距離をとることを覚えた
ゆうりや亜季、一樹のように
素の自分を出せる相手と一緒にいる時間を増やした
……あの時より、ずっと楽に生きられるようになった
全部あの人のおかげ
名前も年齢もなにも知らない
ほんの少しの時間一緒にいて
少し言葉を交わしただけ
けど、確かに救われた
ふとした瞬間思い出して会いたいと思う
お礼を言いたいと思う
「…でも、会えない。よね…」
あれからもう3年経つ
ほとんど諦めかけている
けど、心の中ではまだ
捨てきれない僅かな期待を抱えていた
あの人と会うことはなかった
今も自分で自分の首を締めている状況はかわらない
でも
あの人の言葉がきっかけで、少しの逃げ道を見つけた
どうしても罪悪感はなくならない
自己満足の罪滅しはやめられない
けど、本当に心から嫌だと、耐えられないと
思ったとき
精神的にも肉体的にも無理だと思ったとき
それから距離をとることを覚えた
ゆうりや亜季、一樹のように
素の自分を出せる相手と一緒にいる時間を増やした
……あの時より、ずっと楽に生きられるようになった
全部あの人のおかげ
名前も年齢もなにも知らない
ほんの少しの時間一緒にいて
少し言葉を交わしただけ
けど、確かに救われた
ふとした瞬間思い出して会いたいと思う
お礼を言いたいと思う
「…でも、会えない。よね…」
あれからもう3年経つ
ほとんど諦めかけている
けど、心の中ではまだ
捨てきれない僅かな期待を抱えていた