ことほぎのきみへ
「亜季、テスト頑張ったら
まなぶ先輩と文化祭デートが待ってるよ」


スマホをいじっていたゆうりが
いまだにぶーぶー文句を言っていた亜季に
画面を見せつける



『テストがんばろうな!
終わったら文化祭デートだな(*´ω`*)』



そんなメッセージ


差出人はまなぶ先輩だ



「!!がんばる!!!」


それを見た亜季はきらきらと目を輝かせて
再びノートにペンを走らせた


「さすが」

「すごいのはまなぶ先輩だけどね」



すっかりモチベーションが上がった亜季を見て
まなぶ先輩の偉大さに感謝しながら
私とゆうりもまた教科書に向き直った



……
……
……



数日間
一樹のスパルタな指導を受けた私達(主に亜季)


何度も亜季は死にそうになってたけど
その度、まなぶ先輩の助けをもらって



その後のテスト明け



まだテストの結果は返ってきてはいないものの
亜季の話を聞く限り

一樹の教えが功を奏して
今回もなんとか赤点は回避した模様


私とゆうりも手応えがあったから
無事、文化祭の準備に取りかかることができそう
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