ことほぎのきみへ
「唯一無二
相思相愛って難しいことなんだよ
世のカップルや夫婦はすごいんだよ
わかったかい?君たち
だから、私を尊敬してくれていいんだよ」


急に芝居がかった口調でおどける亜季

珍しく真面目な雰囲気だったのに
それが一気に崩れ落ちる

ゆうりと私は互いに顔を合わせて噴き出した


「はいはい。尊敬してます
亜季センセイ」

「あー、セリフ棒読み
全然尊敬してないでしょ~」

「そんなことないですよー、ねーいろはー」

「そうですね~」

「もー、いろちゃんまで~」



3人で笑い合いながら帰路についた

穏やかなその時間を心地よく思いながら
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