ことほぎのきみへ
「その時がきたら、驚くくらい
あっさり口にできちゃうものだから
…まあ、言った後に
恥ずかしくなったり、逃げたくなったり
怖くなったり
色々感情が大変なことにはなるけど」
実際の体験談か
ゆまちゃんは少し顔を赤くさせて、頬を掻きながら
言いづらそうに言葉を付け足した
「そっかぁ…」
「とりあえずさ、悟君ともっと話せるようにならなきゃ」
「…ん」
「というわけで
早速悟君呼んでくるよ!」
…
「…。……え、ちょっ、!?
う、嘘でしょー?!ま、待ちなさい!」
言うなり立ちあがり
軽やかな足取りで嬉々として部屋を出ていく亜季
いきなりだったのでゆうりの反応が遅れる
慌てて立ちあがり、もつれながらも後を追う
がたん!
どたん!
ばたばたばた…っ
追いかけっこが始まった
「呼ばなくていいからー!」
「女は度胸だよ~!ゆーちゃん!」
そんな騒がしい声が徐々に遠ざかっていく
…
…
「賑やかだねぇ」
「そうだねぇ」
取り残された私とゆまちゃんは
顔を見合せ笑い
机の上のお菓子に手を伸ばした
あっさり口にできちゃうものだから
…まあ、言った後に
恥ずかしくなったり、逃げたくなったり
怖くなったり
色々感情が大変なことにはなるけど」
実際の体験談か
ゆまちゃんは少し顔を赤くさせて、頬を掻きながら
言いづらそうに言葉を付け足した
「そっかぁ…」
「とりあえずさ、悟君ともっと話せるようにならなきゃ」
「…ん」
「というわけで
早速悟君呼んでくるよ!」
…
「…。……え、ちょっ、!?
う、嘘でしょー?!ま、待ちなさい!」
言うなり立ちあがり
軽やかな足取りで嬉々として部屋を出ていく亜季
いきなりだったのでゆうりの反応が遅れる
慌てて立ちあがり、もつれながらも後を追う
がたん!
どたん!
ばたばたばた…っ
追いかけっこが始まった
「呼ばなくていいからー!」
「女は度胸だよ~!ゆーちゃん!」
そんな騒がしい声が徐々に遠ざかっていく
…
…
「賑やかだねぇ」
「そうだねぇ」
取り残された私とゆまちゃんは
顔を見合せ笑い
机の上のお菓子に手を伸ばした