ことほぎのきみへ
二泊三日の旅行
二日目
「祭り?」
「そう。近くに大きな神社があったでしょ?
そこでやるのよ」
昨日と同じく海で遊んでいた私達の元へ
差し入れにアイスを持って来てくれた歩さん
どうやら今日は地元のお祭りがあるらしい
せっくだから皆で行ってきたら?と勧めてくれた
お祭りと聞いて
目を輝かせ、一番に反応したのは亜季だった
「行きたい!」
「いいな
俺、出店見てまわりてー」
「私、地元のお祭り以外行ったことないから
行ってみたいです」
亜季に続いて悟先輩、ゆまちゃんも
うきうきした表情で言う
「んじゃ。行ってみるか!」
まなぶ先輩が皆に笑いかける
皆も嬉しそうに頷いた
……お祭りかぁ
私も、お母さんが亡くなってからは行ってないな
優しい笑顔、楽しい記憶
思い出して泣いてしまいそうになるから
昔はお母さんとの思い出がある場所やもの
言葉に対して今以上に敏感になってたから
……今は、昔ほどじゃないけど……
『いろは』
向けられた懐かしい笑顔を思い出す
……それでも、やっぱり少し苦しい
「いろは?」
「ん?」
「具合わるい?」
「ううん。大丈夫」
ゆうりがアイスを食べる手を止め
うつ向く私の顔色を気にするように声をかけてきた
ぱっと笑顔をつくってそう返した
二日目
「祭り?」
「そう。近くに大きな神社があったでしょ?
そこでやるのよ」
昨日と同じく海で遊んでいた私達の元へ
差し入れにアイスを持って来てくれた歩さん
どうやら今日は地元のお祭りがあるらしい
せっくだから皆で行ってきたら?と勧めてくれた
お祭りと聞いて
目を輝かせ、一番に反応したのは亜季だった
「行きたい!」
「いいな
俺、出店見てまわりてー」
「私、地元のお祭り以外行ったことないから
行ってみたいです」
亜季に続いて悟先輩、ゆまちゃんも
うきうきした表情で言う
「んじゃ。行ってみるか!」
まなぶ先輩が皆に笑いかける
皆も嬉しそうに頷いた
……お祭りかぁ
私も、お母さんが亡くなってからは行ってないな
優しい笑顔、楽しい記憶
思い出して泣いてしまいそうになるから
昔はお母さんとの思い出がある場所やもの
言葉に対して今以上に敏感になってたから
……今は、昔ほどじゃないけど……
『いろは』
向けられた懐かしい笑顔を思い出す
……それでも、やっぱり少し苦しい
「いろは?」
「ん?」
「具合わるい?」
「ううん。大丈夫」
ゆうりがアイスを食べる手を止め
うつ向く私の顔色を気にするように声をかけてきた
ぱっと笑顔をつくってそう返した