ことほぎのきみへ
優も花菜も、お父さんもそんなこと望まない



分かってる



…………分かってる……





…………………………だけど………




ぐしゃりと髪の毛を掴んだ



「……私は……もう……」



この気持ちを、あの記憶を



こんな自分を




全部、消してしまいたい




…………そう思ってしまう





『誰が、何がきみをそこに縛り付けるの?』





……あの人の問いかけが頭に響く





……それはきっと……






………………私自身
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