私のかみさま
……こういう時は、とうすればいいんだっけ


……涼しいところに移動して
身体を冷やして、水分摂って……


後はえっと……


……とりあえず
上着脱げば少しは涼しくなるかな……


どれだけ暑くても普段から長袖姿の私

自分でつけた傷が
他人(ひと)の目に触れないように隠してる

だけど、さすがにこの状況で
脱ぐのが嫌だって言ってられない

幸い、ここには人目もない

誰を不快にさせることもない


「…」


のろのろとパーカーを脱いで
近くに置いてた飲み物を手に取って
喉の奥に流し込んだ


…………多少は涼しくなった……けど


相変わらず視界は落ち着かない


…………だめだ
目、開けてると気持ち悪くなる


脱いだパーカーを枕代わりに地面に横になる


みーんみんみん……
みーん……


セミがうるさく鳴いている


視界が閉ざされた分、聴覚が鋭くなって
周囲の音が、さっきよりはっきり聞き取れた
< 128 / 184 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop