私のかみさま
それからは

社に花を供えに行くおじいちゃんにくっついて、私もお山に行く日々


その度に神様を見た


最初はすぐに姿を消していた神様
だけど、段々と姿を現す時間が長くなっていって

おじいちゃんが社のそうじや周辺の草むしりをしている間、私の相手をしてくれるようになった


おじいちゃんにはやっぱり
神様の姿は見えないようで


少し寂しく思いながらも
おじいちゃんは微笑ましそうに私を見てくれていたから



優しい神様と大好きなおじいちゃん


一緒に過ごす時間は楽しくて


とても大切で


そんな毎日がずっと続くと思っていた




だけど





『…かみさま』

『なんだ?今日はひとりなのか?』


お山にひとりでやってきた私を見て
神様は怪訝そうな表情だった
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