僕にとってのレモン
その女の子はカナちゃんと皆から呼ばれていた


俺は下心を抑えカナちゃんと
クールにおしゃべりをすることを決意


カナちゃんも他の爺さん達と同じで
ここのママさんに魅かれて常連になったそうな


ママさんたちと話し笑顔になっている
爺さんたちを見て自分もそんな女性になりたい
と思って日々ママさんを分析してるらしい


ママさんの魅力はまだ20そこそこの
カナちゃんが盗むにはとても難しいそうだ


でも素敵になろうとするカナちゃんは
それだけで魅力的な女性であった


ママさんの手料理やお酒は
俺の作る男料理とは全く違う優しさに溢れた
味がする


カナちゃんはいつもレモンサワーを
飲んでいる

理由はレモンサワーが1番ママさんの
優しさを感じるからだと答えた


とにかくママさん大好きカナちゃんは
ママさん自慢を俺に話してきた


なんだこんな若い女の子でも
爺さんたちとやっていることが一緒ではないか


そう思った俺はふと笑っていた


可愛い子に話しかけられて
自然と笑える空間


なんて居心地の良いところなんだ


下心はあるけどこんなところで恋活するには
ママさんに申し訳ない

カナちゃんはあきらめよう



こんなんだから彼女出来ねーんだよな俺










ありがとうございました



俺は優しいママさんにそう言って店を出た





おわり
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