卒業写真    ~思い出の一枚~
そう言うと………

「桜ちゃんは、ホントに優しいね。
友達思いの良い子だ!
もう、春人と夏苗ちゃんには十分チャンスをあげたんだから
後は自分達で、どうにかするだろう。
ヨシ!
桜ちゃんもせっかく遊園地にきたんだから
二人に振り回されず、楽しもう!
相手がオジサンって言うのは………
ちょっと申し訳ないけどね!」と笑って

再び私の手を取ると

ベンチから立ち上がった。

オジサンなんて……………。

先生と過ごせることが、何よりの贅沢なのに…………。

「だったら………
先ずは、絶叫系から乗ろう。
実は、大好きなんだよね!
桜ちゃんは、大丈夫?
怖かったら、桜ちゃんに合わせるよ。」

実は、私も大好きだったりする。

こんな事も、先生と一緒で嬉しい。

ホントは…………

好きか苦手かの2つだから

一緒になる確実は、かなり高いんだけどね。

私って……単純だなぁ。

途中、春人さんと楽しそうにしてる夏苗ちゃんを見かけた。

幸せそうな笑顔を見ると安心して

思わずカメラのシャッターを切っていた。
< 44 / 99 >

この作品をシェア

pagetop