卒業写真 ~思い出の一枚~
マンションに帰って、ご飯作りを始めても
私の出来ることは、まだまだ少ないの。
「桜、ここに立って包丁を持って。」
先生に呼ばれ、キッチンに立ち包丁を持つと
後ろに立った先生が、重ねて手を置いてくれる。
猫の手で、材料の大根を持つと
包丁の手を支えるように押して、大根を切っていく。
「ワァ!こんなに薄く切れた!!」
おおはしゃぎの私に
「危ないから、包丁を持ったら静かにね。」と注意して
トントンと切っていく。
ドラマやアニメの中のお家の音に、感動する。
これが、夏苗ちゃんや玲奈ちゃんが言っていた幸せなんだぁ。
お料理教室に通い始めた私に
「桜も少し頑張ったら
今までに聞いたことのない音の幸せが、訪れるよ。」
「その音をキッチンから響かせて
自分の作ったご飯が、家族を支えると思うと
毎日が幸せになるよ!」って。
私もいつかこの音をさせて
先生の帰りを待つ日が来るのかなぁ?
幸せな想像に口元を緩ませていたら
「何を笑ってる?
真剣に取り組みなさいって言ったでしょう?
また、絆創膏が増えるよ。」と怒られちゃった。
だから
夏苗ちゃんや玲奈ちゃんが言っていた話しを伝えると
私の出来ることは、まだまだ少ないの。
「桜、ここに立って包丁を持って。」
先生に呼ばれ、キッチンに立ち包丁を持つと
後ろに立った先生が、重ねて手を置いてくれる。
猫の手で、材料の大根を持つと
包丁の手を支えるように押して、大根を切っていく。
「ワァ!こんなに薄く切れた!!」
おおはしゃぎの私に
「危ないから、包丁を持ったら静かにね。」と注意して
トントンと切っていく。
ドラマやアニメの中のお家の音に、感動する。
これが、夏苗ちゃんや玲奈ちゃんが言っていた幸せなんだぁ。
お料理教室に通い始めた私に
「桜も少し頑張ったら
今までに聞いたことのない音の幸せが、訪れるよ。」
「その音をキッチンから響かせて
自分の作ったご飯が、家族を支えると思うと
毎日が幸せになるよ!」って。
私もいつかこの音をさせて
先生の帰りを待つ日が来るのかなぁ?
幸せな想像に口元を緩ませていたら
「何を笑ってる?
真剣に取り組みなさいって言ったでしょう?
また、絆創膏が増えるよ。」と怒られちゃった。
だから
夏苗ちゃんや玲奈ちゃんが言っていた話しを伝えると