雨上がりの夜空は
華菜ちゃん、紗也ちゃんと晃臣が早々に帰り、その場に残ったのは…
私と悠馬くんの2人だけ。
悠馬くんとは、クラスが違うこともあって学校でも塾でも普段からあまり話したことがないだけに、2人っきりは少しどころか結構気まずい…。
「あ、あの…みんな帰っちゃったねっ。
今日特に寒いしねー」
「あぁ、そだね」
「悠馬くんってお迎えまだ来そうにないの?お母さんから連絡とか…」
「あー…向かってはいるみたいだけどもう少しかかるっぽい」
「そっ、そっかぁ…
寒いから早く来てくれるといいねぇ~…
あっ、じゃあ私も帰らないとだし、気をつけて帰ってね?ばいばい」
勇気を出して自分から話しかけてみたものの、緊張して会話があまり思いつかず、手短に会話をして悠馬くんに別れを告げて歩き出した。