雨上がりの夜空は


────そして数日後


午後20時30分。
今日も塾の時間が終了した。

「先生さようならー」

「はい、さようなら。
皆さんも気をつけて帰って下さいね」

「あ、もうウチの親迎え来てる~!
華菜また学校でね~!みんなばいば~い」

「うん!紗也もね~!ばいば~い」

「俺も帰るわ。じゃあな~」

この日もあっという間に私と悠馬くん以外の3人が帰り、塾前から姿を消した。

さらに前回同様また悠馬くんのお迎えが来ていない状況。

どうしよう…。
今度はこっちから「今日も一緒に帰る?」なんて誘った方がいいのかな…。
でも悠馬くんとは特別仲が良い友達でもなく、彼女として付き合っているわけでもないし…。
うーん…。

なんて考えていた矢先に

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