【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
秋人さんの発言に思わずカッとなって彼を睨みつけた。
「やっぱりあの火事はあなたの仕業でしたのね」
私の糾弾に、彼は悪びれた様子も見せずに返した。
「カジノで会社の金使いこんでるのおじさんにバレちゃってさあ。おじさんに俺の罪を被ってもらったんだ。おじさん煩くて、邪魔だったしね」
「なんてひどい人なの!」
軽蔑の眼差しを向ければ、秋人さんはうっすらと口角を上げる。
「そう、俺って悪い人なんだ。で、花山院家の財産も全部俺のものにしたいわけ。綾香ちゃんがいると、自由に出来ないからなあ」
「自分勝手にも程がありま!?」
秋人さんの部下にさるぐつわをされ、腕もテープのようなもので縛られた。
そんな私を秋人さんは楽しげに眺めている。
「自分勝手で結構」
残忍な光を宿す彼の目に、ゾクッとした。
私……殺される。
車はいつの間にか動き出しているし、腕のテープを外そうとしても、テープは破れない。
三十分程乗っていたら車が停車し、ドアが開いて引きずられるように降ろされた。
微かに波の音がする。
周囲を見回せば、どこかの埠頭のようだった。
人気はなく、大きな倉庫がたくさん並んでいる。
「やっぱりあの火事はあなたの仕業でしたのね」
私の糾弾に、彼は悪びれた様子も見せずに返した。
「カジノで会社の金使いこんでるのおじさんにバレちゃってさあ。おじさんに俺の罪を被ってもらったんだ。おじさん煩くて、邪魔だったしね」
「なんてひどい人なの!」
軽蔑の眼差しを向ければ、秋人さんはうっすらと口角を上げる。
「そう、俺って悪い人なんだ。で、花山院家の財産も全部俺のものにしたいわけ。綾香ちゃんがいると、自由に出来ないからなあ」
「自分勝手にも程がありま!?」
秋人さんの部下にさるぐつわをされ、腕もテープのようなもので縛られた。
そんな私を秋人さんは楽しげに眺めている。
「自分勝手で結構」
残忍な光を宿す彼の目に、ゾクッとした。
私……殺される。
車はいつの間にか動き出しているし、腕のテープを外そうとしても、テープは破れない。
三十分程乗っていたら車が停車し、ドアが開いて引きずられるように降ろされた。
微かに波の音がする。
周囲を見回せば、どこかの埠頭のようだった。
人気はなく、大きな倉庫がたくさん並んでいる。