【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
「うーん、綾香ちゃん、鈍いからねえ。でも恋だよ。副社長前にすると、顔が赤くなるよね?」
笑顔で何気に失礼なことを言われているような気がする。
それにしても、そんなことまでみんなに知られてますの?
「そ、それは気のせいですわ!」
全力で否定するが、三人共ニヤニヤ顔で私を見た。
藤原は更に私に追い打ちをかける。
「綾香ちゃん気づいてた? 副社長、さっき『鈴木さん』ではなく『綾香』って君のこと呼んでたよ」
……嘘。
彼の登場に狼狽えていて全然気づかなかった。
絶句する私の横で赤石さんが羨ましそうに言う。
「ああ~、あんな素敵な婚約者がいるなんて、綾香さんは本当に幸せ者よ」
ん? ええ~!
「赤石さん、今……『婚約者』と言いました?」
顔を引きつらせて赤石さんに確認すれば、彼女は私の目を見て微笑んだ。
「言ったわよ。綾香さんは副社長の婚約者でしょう?」
「そ、蒼士の婚約者は、花山院家のご令嬢ですわ! あっ、私……」
ムキになって訂正するも、動揺しまくりでついみんなの前で『蒼士』と口にしてしまう。
「ただの社員が副社長を下の名前では呼ばないわよ。花山院綾香さま」
笑顔で何気に失礼なことを言われているような気がする。
それにしても、そんなことまでみんなに知られてますの?
「そ、それは気のせいですわ!」
全力で否定するが、三人共ニヤニヤ顔で私を見た。
藤原は更に私に追い打ちをかける。
「綾香ちゃん気づいてた? 副社長、さっき『鈴木さん』ではなく『綾香』って君のこと呼んでたよ」
……嘘。
彼の登場に狼狽えていて全然気づかなかった。
絶句する私の横で赤石さんが羨ましそうに言う。
「ああ~、あんな素敵な婚約者がいるなんて、綾香さんは本当に幸せ者よ」
ん? ええ~!
「赤石さん、今……『婚約者』と言いました?」
顔を引きつらせて赤石さんに確認すれば、彼女は私の目を見て微笑んだ。
「言ったわよ。綾香さんは副社長の婚約者でしょう?」
「そ、蒼士の婚約者は、花山院家のご令嬢ですわ! あっ、私……」
ムキになって訂正するも、動揺しまくりでついみんなの前で『蒼士』と口にしてしまう。
「ただの社員が副社長を下の名前では呼ばないわよ。花山院綾香さま」