【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
スキンシップを増やすって……。
「その必要はないのでは?」
少し上体を起こし、弱々しい声でそう言えば、彼はフッと微笑した。
「結婚して子供も作るんだから、触れ合いは必要だよ」
「だったら、愛人を作ればいいんですわ。……あっ!」
あまりに動揺してしまい、つい本音を口にしてしまう。
しまった……と思うが、言ってしまった言葉は取り消せない。
「愛人なんて面倒なものは作る気はないから」
氷堂は口角を上げてそう宣言すると、私に顔を近づけて口付ける。
ふわりとしたその感触に、一瞬何が起こったのか理解出来なかった。
だが、氷堂が私を楽しげに見て笑うので、やっとわかった。
私……氷堂にキスされてる!!
ビックリして大きく仰け反り、彼から離れた。
「な、な、何をなさいますの?」
「愛しの婚約者殿にキスしただけだよ。少しずつ慣れていこうか」
氷堂は面白そうに目を光らせた。
「や、約束が違います。私に恋人が出来れば婚約は破棄して下さると仰ったではないですか!」
運転手が近くにいることも忘れ、声を大にして抗議すると、彼は悪びれた様子もなく私を見て笑った。
「その必要はないのでは?」
少し上体を起こし、弱々しい声でそう言えば、彼はフッと微笑した。
「結婚して子供も作るんだから、触れ合いは必要だよ」
「だったら、愛人を作ればいいんですわ。……あっ!」
あまりに動揺してしまい、つい本音を口にしてしまう。
しまった……と思うが、言ってしまった言葉は取り消せない。
「愛人なんて面倒なものは作る気はないから」
氷堂は口角を上げてそう宣言すると、私に顔を近づけて口付ける。
ふわりとしたその感触に、一瞬何が起こったのか理解出来なかった。
だが、氷堂が私を楽しげに見て笑うので、やっとわかった。
私……氷堂にキスされてる!!
ビックリして大きく仰け反り、彼から離れた。
「な、な、何をなさいますの?」
「愛しの婚約者殿にキスしただけだよ。少しずつ慣れていこうか」
氷堂は面白そうに目を光らせた。
「や、約束が違います。私に恋人が出来れば婚約は破棄して下さると仰ったではないですか!」
運転手が近くにいることも忘れ、声を大にして抗議すると、彼は悪びれた様子もなく私を見て笑った。