【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
でも……蒼士が側にいると心拍数が上がって、彼の顔をまともに見れない。
あ~、これって恋なんですの?
結局仕事をしていても蒼士のことを考えてしまって
ふと壁時計を見れば、いつの間にか午後七時になっていた。
「あら、もうこんな時間」
窓の外を見ればすっかり暗くなっている。
会議が終わったのか、蒼士もビジネスバッグを持ってやって来た。
「綾香、そろそろ帰ろう。コホッコホッ」
私に声をかけつつ、口元に手を当て彼は咳をする。
顔色も悪いような……。
チラッと蒼士に目を向けると、「はい」と返事をして、パソコンの電源を落とした。
それから海外戦略室のみんなに挨拶し、蒼士の家の車に乗る。
前と後ろにも警備の車がついて厳戒態勢がしかれていた。
隣に座っている蒼士も秋人さんを警戒してか、いつもならたわいもない話をするのに今日は静かだ。
私も緊張しながら後部座席のシートに持たれかかれば、蒼士がギュッと手を握って来た。
「大丈夫だよ」
どこか落ち着かない私に、彼がいつもの笑顔を見せる。
それで少しホッとしたが、秋人さんのことよりも蒼士の手が熱いのが気になった。
あ~、これって恋なんですの?
結局仕事をしていても蒼士のことを考えてしまって
ふと壁時計を見れば、いつの間にか午後七時になっていた。
「あら、もうこんな時間」
窓の外を見ればすっかり暗くなっている。
会議が終わったのか、蒼士もビジネスバッグを持ってやって来た。
「綾香、そろそろ帰ろう。コホッコホッ」
私に声をかけつつ、口元に手を当て彼は咳をする。
顔色も悪いような……。
チラッと蒼士に目を向けると、「はい」と返事をして、パソコンの電源を落とした。
それから海外戦略室のみんなに挨拶し、蒼士の家の車に乗る。
前と後ろにも警備の車がついて厳戒態勢がしかれていた。
隣に座っている蒼士も秋人さんを警戒してか、いつもならたわいもない話をするのに今日は静かだ。
私も緊張しながら後部座席のシートに持たれかかれば、蒼士がギュッと手を握って来た。
「大丈夫だよ」
どこか落ち着かない私に、彼がいつもの笑顔を見せる。
それで少しホッとしたが、秋人さんのことよりも蒼士の手が熱いのが気になった。