【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
結構大雑把な私。
背伸びして棚から鍋を取ったはいいが、上にあった蓋が滑り落ち、ガシャンと音を立てた。
マズイわ!
慌てて蓋を拾い上げ、リビングにいる彼に目を向ければ、目をつぶってソファに横になっていた。
だ、大丈夫みたい。
きっと辛くて今の物音にも気づいていないのだろう。
待っててください。
私が美味しいお粥を作って食べさせてあげますから。
スマホでレシピをチェックすると、材料に白だしと書いてある。
はて? 白だしってなにかしら? だしにもいろんな色がありますの?
あっ、美佳に聞いてみよう。
彼女に電話をかければ、すぐに繋がった。
《お嬢さま、どうしました?》
秋人さんのことがあってか酷く慌てた声で電話に出る美佳に早速料理の質問をする。
「ねえ美佳、お粥を作っているところなのだけど、白だしってなにかしら?」
数秒の沈黙。
《え? ええ~! お嬢さまがお粥を作るんですか?》
悲鳴に近い驚きの声を上げ、彼女は私に確認した。
私が料理をするというのが信じられないのだろう。
まあその気持ちはわかる。昔から料理が苦手で、家庭科の授業も同級生に任せていた。
同級生も『綾香さまは座って、私たちの調理を批評してください』なんて言うし、断れなかったのもある。
背伸びして棚から鍋を取ったはいいが、上にあった蓋が滑り落ち、ガシャンと音を立てた。
マズイわ!
慌てて蓋を拾い上げ、リビングにいる彼に目を向ければ、目をつぶってソファに横になっていた。
だ、大丈夫みたい。
きっと辛くて今の物音にも気づいていないのだろう。
待っててください。
私が美味しいお粥を作って食べさせてあげますから。
スマホでレシピをチェックすると、材料に白だしと書いてある。
はて? 白だしってなにかしら? だしにもいろんな色がありますの?
あっ、美佳に聞いてみよう。
彼女に電話をかければ、すぐに繋がった。
《お嬢さま、どうしました?》
秋人さんのことがあってか酷く慌てた声で電話に出る美佳に早速料理の質問をする。
「ねえ美佳、お粥を作っているところなのだけど、白だしってなにかしら?」
数秒の沈黙。
《え? ええ~! お嬢さまがお粥を作るんですか?》
悲鳴に近い驚きの声を上げ、彼女は私に確認した。
私が料理をするというのが信じられないのだろう。
まあその気持ちはわかる。昔から料理が苦手で、家庭科の授業も同級生に任せていた。
同級生も『綾香さまは座って、私たちの調理を批評してください』なんて言うし、断れなかったのもある。