【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
大学の時、友人の中に恋人とそういう関係になっている人は結構いた。
私もいつか好きな人に抱かれて女になる……そう夢見ていたのだけど、それが今日なんて誰が予想しただろう。
あまりに突然のことで戸惑ってしまったけど、後悔はしていない。
むしろ、心がふわふわしている。
彼に抱かれたのは、私がそうしたかったから。
蒼士は私に逃げるチャンスをくれた。
でも、私も彼が欲しいと思った。
今思えば、なんて大胆なことをしたのだろう。
私……ちゃんとうまく出来た?
初めてで自信がない。
今日するってわかっていれば、赤石さんとか他の秘書の方達にいろいろ聞きましたのに……って、ダラダラしている場合ではありませんわ。
ベッドを出ると、クローゼットを開けて、下着を身に着け、ロング丈のTシャツを着て着替えを手に取るとバスルームに駆け込んだ。
シャワーを浴びながら鏡を見れば、ところどころにキスマークがついている。
これは……彼に抱かれた証。
恥ずかしいような……それでいて嬉しいような。
まるで蒼士が側にいるみたい。
ギュッと両手で自分の身体を抱き締める。
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