【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
女ったらしのイメージだったけど、彼が女の子とイチャイチャしているのは見たことがなかった。全て私の偏見だったのだわ。
蒼士にツンケンした態度をとって申し訳なかった。
私への振る舞いは、今思えば彼なりの愛情表現でしたのね。
「はい」
蒼士の目を見て返事をして、彼に連れられエレベーターに乗って五階にあるICU病棟に向かう。
今日は天気もよく、午後一時過ぎのせいか、日の光が入ってきてとても綺麗で温かな雰囲気。
エレベーターを降りると、四十代くらいの女性の看護師と出くわした。
「こんにちは。今日の花山院さんの様子はどうですか?」
顔見知りなのか、蒼士が親しげに話しかける。
「今日は普通の病院食も召し上がられて、だいぶ体力もついて来ましたよ。そちらのお嬢さんはひょっとして……」
看護師の女性がチラリと私を見ると、蒼士がにこやかに私を紹介した。
「ええ。花山院さんのお嬢さんですよ」
「まあ、やっぱりそうなんですね。お嬢さんがお見舞いに来たんですから、花山院さんもきっと喜ばれますよ」
フフッと笑みを浮かべ、看護師さんは去っていく。その後ろ姿を見送りながら彼が小さく笑った。
蒼士にツンケンした態度をとって申し訳なかった。
私への振る舞いは、今思えば彼なりの愛情表現でしたのね。
「はい」
蒼士の目を見て返事をして、彼に連れられエレベーターに乗って五階にあるICU病棟に向かう。
今日は天気もよく、午後一時過ぎのせいか、日の光が入ってきてとても綺麗で温かな雰囲気。
エレベーターを降りると、四十代くらいの女性の看護師と出くわした。
「こんにちは。今日の花山院さんの様子はどうですか?」
顔見知りなのか、蒼士が親しげに話しかける。
「今日は普通の病院食も召し上がられて、だいぶ体力もついて来ましたよ。そちらのお嬢さんはひょっとして……」
看護師の女性がチラリと私を見ると、蒼士がにこやかに私を紹介した。
「ええ。花山院さんのお嬢さんですよ」
「まあ、やっぱりそうなんですね。お嬢さんがお見舞いに来たんですから、花山院さんもきっと喜ばれますよ」
フフッと笑みを浮かべ、看護師さんは去っていく。その後ろ姿を見送りながら彼が小さく笑った。