【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
15、初めてのデート
「ちょっとデートして帰ろうか」
病院を出て車に乗り込むと、シートベルトをしながら綾香に目を向けた。
「デート?」
俺の目をじっと見て聞き返す彼女に、小さく微笑みながら説明する。
「俺たち婚約はしているけど、デートらしいデートはしていないだろ?」
「……言われてみれば、そうですわね。でも、どこに行くのですか?」
綾香は少し頬をピンクに染めながら俺に質問する。
その表情がうぶな感じで可愛い。
「それは、内緒。実は行き先を決めてあるんだ」
企み顔で返しながら車を発進させた。
綾香のお父さんとの面会の後、俺と彼女は坂崎を交えて病院内にあるカフェで話をした。
そこで綾香は坂崎を質問攻め。
彼女は彼がお父さんを発見した時の状況を詳しく知りたがった。
いつもはぶっきら棒な坂崎も綾香には真摯に対応していたっけ。
彼から大まかな報告は受けていたが、当時の緊迫した状況がわかって胸が痛くなった。
火事が起こった日、爆発音がして坂崎が綾香のお父さんの寝室の方に駆けつけると、部屋は火で燃え上がっていて、お父さんは爆風で飛ばされたのか、廊下に倒れていたらしい。
病院を出て車に乗り込むと、シートベルトをしながら綾香に目を向けた。
「デート?」
俺の目をじっと見て聞き返す彼女に、小さく微笑みながら説明する。
「俺たち婚約はしているけど、デートらしいデートはしていないだろ?」
「……言われてみれば、そうですわね。でも、どこに行くのですか?」
綾香は少し頬をピンクに染めながら俺に質問する。
その表情がうぶな感じで可愛い。
「それは、内緒。実は行き先を決めてあるんだ」
企み顔で返しながら車を発進させた。
綾香のお父さんとの面会の後、俺と彼女は坂崎を交えて病院内にあるカフェで話をした。
そこで綾香は坂崎を質問攻め。
彼女は彼がお父さんを発見した時の状況を詳しく知りたがった。
いつもはぶっきら棒な坂崎も綾香には真摯に対応していたっけ。
彼から大まかな報告は受けていたが、当時の緊迫した状況がわかって胸が痛くなった。
火事が起こった日、爆発音がして坂崎が綾香のお父さんの寝室の方に駆けつけると、部屋は火で燃え上がっていて、お父さんは爆風で飛ばされたのか、廊下に倒れていたらしい。