【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
坂崎が発見した時にはすでにお父さんの意識はなかったとか。
一刻も早く病院へ運ぶ必要があったが、秋人のこともあって救急車は呼ばず、氷堂家の者を呼んで病院に運んだそうだ。
火傷で肺もやられていて、病院に着くとすぐに手術をした。
それで一命を取り留めたが、その後も皮膚移植手術が行われ、今ようやく病院食を食べれるまでになった。
救急車を呼べば、お父さんの居場所を秋人に知られただろう。
坂崎の話を聞いて、綾香は泣きながらまた坂崎と俺に『父を助けてくれてありがとう』と礼を言った。
今思えば、卒業式が運命の別れ道だったのかもしれない。
あの日、秋人に会わなければ、俺は彼を警戒することはなかっただろう。
綾香を送っていって本当に良かった。
「でも、蒼士、もう日が暮れてきましたけど」
綾香の声でハッと我に返る。
「大丈夫。夜の方が、ムードあるから」
ニコッと笑ってウィンクすると、不安そうな顔をする綾香。
「それって……変な場所ではないですよね?」
その言葉に苦笑いした。
彼女の俺へのイメージはまだまだ悪いんじゃないだろうか?
だが、この程度のことで凹む俺ではない。
一刻も早く病院へ運ぶ必要があったが、秋人のこともあって救急車は呼ばず、氷堂家の者を呼んで病院に運んだそうだ。
火傷で肺もやられていて、病院に着くとすぐに手術をした。
それで一命を取り留めたが、その後も皮膚移植手術が行われ、今ようやく病院食を食べれるまでになった。
救急車を呼べば、お父さんの居場所を秋人に知られただろう。
坂崎の話を聞いて、綾香は泣きながらまた坂崎と俺に『父を助けてくれてありがとう』と礼を言った。
今思えば、卒業式が運命の別れ道だったのかもしれない。
あの日、秋人に会わなければ、俺は彼を警戒することはなかっただろう。
綾香を送っていって本当に良かった。
「でも、蒼士、もう日が暮れてきましたけど」
綾香の声でハッと我に返る。
「大丈夫。夜の方が、ムードあるから」
ニコッと笑ってウィンクすると、不安そうな顔をする綾香。
「それって……変な場所ではないですよね?」
その言葉に苦笑いした。
彼女の俺へのイメージはまだまだ悪いんじゃないだろうか?
だが、この程度のことで凹む俺ではない。