【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
木でできているため、ギシギシときしむ音がして、横にいる綾香が「キャー!」と甲高い声をあげ続ける。
もう景色を楽しむ余裕はない。
バーをギュッと握って停車するのを待つばかり。
二分ほど乗っていただろうか?
コースターが停車すると、ふたりとも数秒間放心状態だった。
だが、気分が落ち着くとお互い顔を見合わせ笑い合った。
「こんなハラハラしたの久し振りですわ」
「綾香はずっと叫んでたね。次はなにに乗る?」
「フリーフォール、ウォータースライダー、メリーゴーランド……バイキング、それから……」
「じゃあ、全部乗って行こう」
園内を巡回しているブラウンのレトロなバスで移動して目についたアトラクションに入場する。
待ち時間はゼロのため、一時間で五つのアトラクションに乗ると、さすがに身体が疲れてきた。
「次は気分転換にお化け屋敷にする?」
綾香に提案すれば、彼女は少しギョッとした表情になる。
あっ、考えてみたら綾香、お化け系は苦手だっけ?
高校の林間学校で肝試しがあって彼女とペアだったのだが、『肝試しなんて怖くないですわ』なんて豪語しながらも、俺のシャツを掴んで離さなかった。
もう景色を楽しむ余裕はない。
バーをギュッと握って停車するのを待つばかり。
二分ほど乗っていただろうか?
コースターが停車すると、ふたりとも数秒間放心状態だった。
だが、気分が落ち着くとお互い顔を見合わせ笑い合った。
「こんなハラハラしたの久し振りですわ」
「綾香はずっと叫んでたね。次はなにに乗る?」
「フリーフォール、ウォータースライダー、メリーゴーランド……バイキング、それから……」
「じゃあ、全部乗って行こう」
園内を巡回しているブラウンのレトロなバスで移動して目についたアトラクションに入場する。
待ち時間はゼロのため、一時間で五つのアトラクションに乗ると、さすがに身体が疲れてきた。
「次は気分転換にお化け屋敷にする?」
綾香に提案すれば、彼女は少しギョッとした表情になる。
あっ、考えてみたら綾香、お化け系は苦手だっけ?
高校の林間学校で肝試しがあって彼女とペアだったのだが、『肝試しなんて怖くないですわ』なんて豪語しながらも、俺のシャツを掴んで離さなかった。