【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
「ごめん、綾香お化け屋敷は好きじゃなかったよね。違うのにしよう」
そう言い直したら、彼女は「あ、あら、お化けなんて平気ですわ」と顔を引きつらせながら主張する。
「ただ人形が出てくるだけですもの」
相変わらず意地っ張りだなあ。
「本当にいいの?」
もう一度確認するが彼女は発言を撤回しない。
「さあ、お化け屋敷に行きますわよ」
パンフレットを見て俺の手を引く綾香。
俺にはかなり無理をしているように見えるのだが。
そのまま『悪魔の館』と書かれた看板のある古そうな屋敷に入ると、扉がギーッと不気味な音を立てて閉まった。
「キャー」と彼女は早速俺の腕にしがみつく。
「大丈夫? やっぱり止めておこうか?」と声をかけるが、綾香はハハッと笑った。
「とんでもない。これからが楽しいんですわ」
いや、でも綾香、顔がすでに青ざめてるよ。
でも、一度言い出したら聞かないだろうな。
ジーッと綾香を見据えて数秒考えるが、もう彼女の好きな通りにさせることにした。
綾香から俺にくっついてくるから役得だしね。
薄暗い廊下を順路に沿って進んで行くが、自分たちの靴音がやたら響く。
そう言い直したら、彼女は「あ、あら、お化けなんて平気ですわ」と顔を引きつらせながら主張する。
「ただ人形が出てくるだけですもの」
相変わらず意地っ張りだなあ。
「本当にいいの?」
もう一度確認するが彼女は発言を撤回しない。
「さあ、お化け屋敷に行きますわよ」
パンフレットを見て俺の手を引く綾香。
俺にはかなり無理をしているように見えるのだが。
そのまま『悪魔の館』と書かれた看板のある古そうな屋敷に入ると、扉がギーッと不気味な音を立てて閉まった。
「キャー」と彼女は早速俺の腕にしがみつく。
「大丈夫? やっぱり止めておこうか?」と声をかけるが、綾香はハハッと笑った。
「とんでもない。これからが楽しいんですわ」
いや、でも綾香、顔がすでに青ざめてるよ。
でも、一度言い出したら聞かないだろうな。
ジーッと綾香を見据えて数秒考えるが、もう彼女の好きな通りにさせることにした。
綾香から俺にくっついてくるから役得だしね。
薄暗い廊下を順路に沿って進んで行くが、自分たちの靴音がやたら響く。