【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
強引に迫らなかったのは、俺自身もっと成長して一人前の男になりたかったから。
そう思って大学時代はサークルに入らず学業と仕事に専念した。
少しは彼女に相応しい人間になれただろうか。
他の男には絶対に譲れない俺だけの宝物。
こうやって彼女との思い出をひとつずつ増やしていこう。
キスを終わらせると、彼女は俺に寄りかかった。
「綾香?」
彼女の名を呼べば「うふふ。……いい気持ち」と呟く。
「綾香、ひょっとして酔った?」
顔を覗き込めば彼女は目を閉じている。
今にも寝そうな雰囲気。
まあ、いいか。
これも俺にとってはいい思い出。
本当はもう一周しようかと思っていたが、半分寝ている彼女を抱き上げてゴンドラを下りる。
俺の車まで綾香をそっと運べば、彼女はボソッと呟いた。
「蒼士……あり……がとう」
その言葉に愛おしさが込み上げてくる。
シートベルトを締めようとしたら、綾香がうっすら目を開けた。
「蒼士……?」
トロンとしたその目。
「いいよ。寝てて」
優しく声をかけて彼女の頬を撫でれば、「はい」と素直に返事をして目を閉じる。
安心したように眠る彼女。
卒業式の日は休むように言っても俺を警戒していたのにな。
そう思って大学時代はサークルに入らず学業と仕事に専念した。
少しは彼女に相応しい人間になれただろうか。
他の男には絶対に譲れない俺だけの宝物。
こうやって彼女との思い出をひとつずつ増やしていこう。
キスを終わらせると、彼女は俺に寄りかかった。
「綾香?」
彼女の名を呼べば「うふふ。……いい気持ち」と呟く。
「綾香、ひょっとして酔った?」
顔を覗き込めば彼女は目を閉じている。
今にも寝そうな雰囲気。
まあ、いいか。
これも俺にとってはいい思い出。
本当はもう一周しようかと思っていたが、半分寝ている彼女を抱き上げてゴンドラを下りる。
俺の車まで綾香をそっと運べば、彼女はボソッと呟いた。
「蒼士……あり……がとう」
その言葉に愛おしさが込み上げてくる。
シートベルトを締めようとしたら、綾香がうっすら目を開けた。
「蒼士……?」
トロンとしたその目。
「いいよ。寝てて」
優しく声をかけて彼女の頬を撫でれば、「はい」と素直に返事をして目を閉じる。
安心したように眠る彼女。
卒業式の日は休むように言っても俺を警戒していたのにな。