【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
きっと蒼士なりに私に何をプレゼントするのか悩んだに違いない。
それなのに私はただお返しをすればいいと思って何も考えずに有名店のチョコを彼にあげた。
後悔せずにはいられない。
もっとよく考えてプレゼントをあげるべきだったわ。
だけど、今年はちゃんと用意している。
冬のボーナスで蒼士の好きなブランドのネクタイを買った。
今日マンションに帰ったら彼に渡そう。
「綾香さんは、毎年素敵なクリスマスイブを過ごしてるのかと思った」
赤石さんのコメントにクスッと笑う。
「イブはいつも恋人がいない友人とエスニック料理を食べてましたわ。フレンチやイタリアンだとかカップルだらけでしたから」
『恋人が欲しい』なんてみんなで言いながら料理を口にし、理想の男性像を言い合っていた。
ちなみに私の理想の男性は、クールで格好良くて私だけを愛してくれる人だった。
今考えると、それって蒼士のことよね。
私って……なにを見ていたのかしら。
「ああ、わかるわ。私も今日は同期で独身の子とタイ料理を食べに行くのよ」
"同志"と言わんばかりにギュッと私の手を握ってくる彼女。
「まあ、タイ料理、いいですね。私も参加したいくらいですわ。でも……今日は海外戦略室のみんな残業ですから」
それなのに私はただお返しをすればいいと思って何も考えずに有名店のチョコを彼にあげた。
後悔せずにはいられない。
もっとよく考えてプレゼントをあげるべきだったわ。
だけど、今年はちゃんと用意している。
冬のボーナスで蒼士の好きなブランドのネクタイを買った。
今日マンションに帰ったら彼に渡そう。
「綾香さんは、毎年素敵なクリスマスイブを過ごしてるのかと思った」
赤石さんのコメントにクスッと笑う。
「イブはいつも恋人がいない友人とエスニック料理を食べてましたわ。フレンチやイタリアンだとかカップルだらけでしたから」
『恋人が欲しい』なんてみんなで言いながら料理を口にし、理想の男性像を言い合っていた。
ちなみに私の理想の男性は、クールで格好良くて私だけを愛してくれる人だった。
今考えると、それって蒼士のことよね。
私って……なにを見ていたのかしら。
「ああ、わかるわ。私も今日は同期で独身の子とタイ料理を食べに行くのよ」
"同志"と言わんばかりにギュッと私の手を握ってくる彼女。
「まあ、タイ料理、いいですね。私も参加したいくらいですわ。でも……今日は海外戦略室のみんな残業ですから」