【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
「イケメン達に囲まれてイブを過ごすのもいいかもね。それに、家では副社長と一緒な訳だし」
悪戯っぽく目を光らせて赤石さんは私を見るが、フーッと溜め息をついた。
「そんな楽しむ余裕は……。ここ数日みんな残業続きで」
海外出張から戻っても、そのまま会社で仕事というのも珍しくない。
実際、先週蒼士はフランスに出張に行って、夕方帰国しても会社に戻って深夜まで仕事をしていた。
十二月は彼が帰宅するのは日付が変わる頃。
それでも次の朝は、いつもの王子スマイルで仕事をしているのだ。
風邪で倒れた日が一日だけあったけど、それ以外では絶対に自分が弱った姿を見せない彼。
いつか倒れるんじゃないかと心配になる。
「欧州とアジア拠点の移転問題を抱えてるから大変ね。綾香さんも無理しちゃ駄目よ」
赤石さんの優しい言葉に笑顔で頷く。
「ええ。ありがとうございます」
秘書室を出て海外戦略室に戻れば、取引先との打合せに行っていた大谷さんや剣持さんが戻っていた。
「副社長はまだ来客対応中?」
大谷さんが私に気づいて確認する。
「いえ、今ちょっと社長と話しているので、すぐに戻って来ると思いますわ。なにかコーヒーでもいれましょうか?」
悪戯っぽく目を光らせて赤石さんは私を見るが、フーッと溜め息をついた。
「そんな楽しむ余裕は……。ここ数日みんな残業続きで」
海外出張から戻っても、そのまま会社で仕事というのも珍しくない。
実際、先週蒼士はフランスに出張に行って、夕方帰国しても会社に戻って深夜まで仕事をしていた。
十二月は彼が帰宅するのは日付が変わる頃。
それでも次の朝は、いつもの王子スマイルで仕事をしているのだ。
風邪で倒れた日が一日だけあったけど、それ以外では絶対に自分が弱った姿を見せない彼。
いつか倒れるんじゃないかと心配になる。
「欧州とアジア拠点の移転問題を抱えてるから大変ね。綾香さんも無理しちゃ駄目よ」
赤石さんの優しい言葉に笑顔で頷く。
「ええ。ありがとうございます」
秘書室を出て海外戦略室に戻れば、取引先との打合せに行っていた大谷さんや剣持さんが戻っていた。
「副社長はまだ来客対応中?」
大谷さんが私に気づいて確認する。
「いえ、今ちょっと社長と話しているので、すぐに戻って来ると思いますわ。なにかコーヒーでもいれましょうか?」