【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
美佳はしっかりしていて、料理も出来るし、いい奥さんになれると思う。
「お嬢さま! もう、からかわないでください!」
顔を真っ赤にして怒る美佳を見てクスッと笑った。
「ごめんなさい。でも、美佳がお嫁に行くんだもの。私も嬉しいの」
四月になったら、彼女はうちを辞めて大谷先輩のマンションに一緒に住むことになっている。
美佳には幸せになって欲しい。
「お嬢さま……」
私の顔をじっと見つめる彼女に羨ましそうに言った。
「私も恋愛結婚したかったわ」
「氷堂さまだって素敵な殿方だと思いますよ。そもそもお嬢様に関心がなければ婚約なんてしなかったんじゃないかと」
真剣な顔で私を慰める彼女に反論する。
「それは、私が花山院綾香だからよ。ただの綾香だったら、見向きもされなかったと思うわ」
「そうですかねえ」
考えるように呟いて首を傾げる彼女に、違う話題を振った。
「もうその話はやめましょう。美佳は南仏のお土産、なにがいいかしら?」
旅行のガイドブックを広げ、美香と一緒に見る。
ふたりで「チョコがいい」とか「マカロンがいい」とか騒いでいるうちに、夜がふけてしまった。
時計を見れば、もう夜中の零時を過ぎている。
「お嬢さま! もう、からかわないでください!」
顔を真っ赤にして怒る美佳を見てクスッと笑った。
「ごめんなさい。でも、美佳がお嫁に行くんだもの。私も嬉しいの」
四月になったら、彼女はうちを辞めて大谷先輩のマンションに一緒に住むことになっている。
美佳には幸せになって欲しい。
「お嬢さま……」
私の顔をじっと見つめる彼女に羨ましそうに言った。
「私も恋愛結婚したかったわ」
「氷堂さまだって素敵な殿方だと思いますよ。そもそもお嬢様に関心がなければ婚約なんてしなかったんじゃないかと」
真剣な顔で私を慰める彼女に反論する。
「それは、私が花山院綾香だからよ。ただの綾香だったら、見向きもされなかったと思うわ」
「そうですかねえ」
考えるように呟いて首を傾げる彼女に、違う話題を振った。
「もうその話はやめましょう。美佳は南仏のお土産、なにがいいかしら?」
旅行のガイドブックを広げ、美香と一緒に見る。
ふたりで「チョコがいい」とか「マカロンがいい」とか騒いでいるうちに、夜がふけてしまった。
時計を見れば、もう夜中の零時を過ぎている。