【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
あっ、いけない!
慌ててその後を追いかければ、彼の横に藤原がいてギョッとした。
なぜ彼が?
動揺しながらふたりの後に続いてエレベーターに乗る。
だが、藤原への警戒は忘れなかった。
なるべく存在を消そうと、エレベーターの奥に陣取り、自分に言い聞かせた。
大丈夫。今の私を見てもきっとただの新人の女の子と思われるだけ。
藤原と剣持さんはすでに顔見知りなのか親しげに話していた。
ひょっとしてこれから藤原と同じ部署で働くのかしら?
大谷先輩は『僕に全部任せて』と言ってたけど、藤原と一緒だなんて……そんなの困るわ。
ひとり顔を青くしているうちに、エレベーターがいつの間にか着いたらしい。
「鈴木、ボーッとしない」と剣持さんに注意され、ハッとした。
「すみません!」
慌てて謝って、彼らと一緒に五十一階でエレベーターを降りて、右手の廊下を進んでいく。
突き当りにある部屋のドアの横にある機械に剣持さんは名札をかざした。
ドアのプレートの表示は『海外戦略室』。
私の配属先は、海外戦略室でしたのね。
今初めて知りましたわ。
英語は普通に話せるし、経理とかで数字と格闘しているよりは私に合っている気がする。
慌ててその後を追いかければ、彼の横に藤原がいてギョッとした。
なぜ彼が?
動揺しながらふたりの後に続いてエレベーターに乗る。
だが、藤原への警戒は忘れなかった。
なるべく存在を消そうと、エレベーターの奥に陣取り、自分に言い聞かせた。
大丈夫。今の私を見てもきっとただの新人の女の子と思われるだけ。
藤原と剣持さんはすでに顔見知りなのか親しげに話していた。
ひょっとしてこれから藤原と同じ部署で働くのかしら?
大谷先輩は『僕に全部任せて』と言ってたけど、藤原と一緒だなんて……そんなの困るわ。
ひとり顔を青くしているうちに、エレベーターがいつの間にか着いたらしい。
「鈴木、ボーッとしない」と剣持さんに注意され、ハッとした。
「すみません!」
慌てて謝って、彼らと一緒に五十一階でエレベーターを降りて、右手の廊下を進んでいく。
突き当りにある部屋のドアの横にある機械に剣持さんは名札をかざした。
ドアのプレートの表示は『海外戦略室』。
私の配属先は、海外戦略室でしたのね。
今初めて知りましたわ。
英語は普通に話せるし、経理とかで数字と格闘しているよりは私に合っている気がする。