【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
ドアのロックが解除され、剣持さん達とオフィスに入った。
どうやら名札で鍵が開き、入退室がチェックされるようだ。
中は三十畳くらいの広さで、奥に大きめのデスクがふたつ、中央にはそれよりも少し小さめのデスクが四つ向かい合って並んでいる。
奥の右側にある席には大谷先輩がいて、パソコンと睨めっこしていた。
知ってる顔を見つけ安堵する。
「室長、新人連れて来たぞ」
剣持さんがそう告げると、大谷先輩はパソコン画面から顔を上げ、席を立ってこちらに来た。
新人って……やっぱり藤原も一緒なの?
嘘でしょう?
いくらメガネをして髪型を変えても、そのうち私が花山院綾香だとバレてしまう。
先輩はなにを考えて私と藤原を一緒の部署にしたの?
「待ってたよ。この海外戦略室は、今日から発足したばかりの副社長直属の部署だ」
え? 副社長直属?
大谷先輩の説明に固まった。
嫌な予感しかない。
考えたくないけど、藤原だけではなく、氷堂とも頻繁に顔を合わせるのかしら?
サーッと血の気が引いていく。
だが、大谷先輩はそんな私に構わず続けた。
どうやら名札で鍵が開き、入退室がチェックされるようだ。
中は三十畳くらいの広さで、奥に大きめのデスクがふたつ、中央にはそれよりも少し小さめのデスクが四つ向かい合って並んでいる。
奥の右側にある席には大谷先輩がいて、パソコンと睨めっこしていた。
知ってる顔を見つけ安堵する。
「室長、新人連れて来たぞ」
剣持さんがそう告げると、大谷先輩はパソコン画面から顔を上げ、席を立ってこちらに来た。
新人って……やっぱり藤原も一緒なの?
嘘でしょう?
いくらメガネをして髪型を変えても、そのうち私が花山院綾香だとバレてしまう。
先輩はなにを考えて私と藤原を一緒の部署にしたの?
「待ってたよ。この海外戦略室は、今日から発足したばかりの副社長直属の部署だ」
え? 副社長直属?
大谷先輩の説明に固まった。
嫌な予感しかない。
考えたくないけど、藤原だけではなく、氷堂とも頻繁に顔を合わせるのかしら?
サーッと血の気が引いていく。
だが、大谷先輩はそんな私に構わず続けた。